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除菌・抗菌・殺菌・滅菌・消毒の違いとは

感染症の拡大にともない、「除菌」、「殺菌」、「抗菌」、「滅菌」や「消毒」の効果をうたう様々な製品を目にする機会が増えました。
それぞれの用語の違いを理解した上で感染防止策を行うことが大切です。

 

除菌・抗菌・殺菌・滅菌・消毒の違いとは

この表から菌やウイルスの感染予防には、「滅菌」が最も効果的であることが分かります。
手術器具などは、わずかでも菌やウイルスが付着していてはならないので、滅菌することで完全に微生物を殺滅しています。

 

未知のウイルスが世界中に拡大を続けています。
新型ウイルスとは、動物の種を超えて人に感染し、さらに人から人へ感染するように変化した新しいウイルスです。
グローバス化が進む現代社会は、そのような新型ウイルスが拡大しやすい状況と言われています。

新型コロナウイルス感染症の拡大が収まったとしても、いつ新しいウイルスが流行するかは予測がつきません。
私たちは、ウイルスと共存していかなければなりません。
そのような環境でウイルスに対抗する手法を一つでも多く知り、正しく対策することが重要です。

 

新型コロナウイルス感染症とは


新型コロナウイルス感染症とは、2019年12月に中国・武漢市で確認された新しい感染症です。

武漢市では、新型コロナウイルスが原因となる新型コロナウイルス感染症の肺炎患者が集団発生したことにより市の封鎖(ロックダウン)が行われました。その後、新型コロナウイルス感染症の感染が世界中に拡がり、パンデミックに至っています。

WHO(世界保健機関)は、この新型コロナウイルス感染症を「COVID-19(コヴィッド ナインティーン)」と命名。

COVID-19は「コロナ(Corona)」、「ウイルス(Virus)」、「病気(Disease)」という単語と、この病気がWHOに報告された「2019年」の組み合わせでできているとのこと。

短時間で肺炎が悪化して死に至る病態がSARS(重症急性呼吸器症候群)と類似していることから、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)と近縁であるとし、病原ウイルスが「SARS-CoV-2」と命名されました。

 

感染症を予防する方法


感染症を予防するためには、ウイルスや細菌を体に入れないことが大変重要になります。そのためには、身の回りのウイルスや細菌を除菌消毒することが効果的です。

ウイルスや細菌は、環境に適応すれば長生きすることもあります。例えば、緑膿菌は最大16か月生存するという調査結果が出ています。緑膿菌は、水まわりなど生活環境中に広く常在します。健康な人には通常、病原性を示さない弱毒細菌の一つです。

しかし、感染に対する免疫力が低下した入院患者にとっては、術後感染症などの日和見感染症の起因菌として問題となっているという報告もあります。

身の回りのウイルスや細菌を定期的に除菌消毒し、クリーンな環境をつくることが感染症予防の第一歩ではないでしょうか。

新型コロナウイルス対策「消毒の手引き」

新型コロナウイルス対策

1 用品について
2 消毒方法
(1)作業者の安全確保について
(2)消毒の方法について
【手法①:拭き取り(清拭・せいしき)】
可能なかぎり使い捨て製品を使用すること
(1)作業者
・ゴム手袋 ・帽子(使い捨てが望ましい) ・目の防護具(ゴーグルまたはフェイスガード)
・サージカルマスク ・長袖ガウンまたは覆布(ドレープ) ・長靴
(2)消毒資材(消毒方法別)
①拭き取り(清拭・せいしき)
・使い捨て紙ウエス(雑巾)、又はキッチンペーパー ・バケツ
・エタノール、又は次亜塩素酸ナトリウム(商品名:ハイター又はキッチンハイター等)
②噴霧(ふんむ)
・洗濯物用霧吹き
・次亜塩素酸ナトリウム(ハイター又はキッチンハイター)
③洗濯・漬け置き
・次亜塩素酸ナトリウム(ハイター又はキッチンハイター)
④作業後
・プラスチック製ゴミ袋 ・段ボール箱 ・洗浄槽(再使用器具洗浄用)
・作業者は5人程度を1チームとする。
・清潔区域で身支度をする・あらかじめ脱衣場所(不潔区域)を決め、消毒等準備。
・事前に作業個所の動線を考えておく。
・窓やドア開放、換気扇作動など、室内換気を図りながら作業する。
・作業中、薬剤臭が強いと感じた場合は少しずつ間をおいて作業する。
・作業後、薬剤臭が強いと感じた場合は薬剤臭が消えるまで入室しない。
・「エタノール」は引火性が強いので、火気に十分注意し、狭い場所で一度に長時間の作業は避ける。
◎脱衣の時の感染防止のため脱衣方法等を事前確認すること。
・「エタノール 70%以上~80%程度の殺菌剤」を使い捨て紙ウエス(キッチンペーパーでも可能)等
に十分染みこませ、人の手の届く範囲をていねいに拭き取る。
・「エタノール」が無い場合、「次亜塩素酸ナトリウム」(製品名ではハイター、キッチンハイター、
ブリーチ等」を水道水で 100 倍に薄めて用いる。(5-①参照)
*清拭場所の例:ドアノブ、照明・エアコン・家電のリモコンやスイッチ、引き出しの把手、パソコ
ンキーボード、筆記具、窓枠、窓鍵、水道栓、シャワーヘッド、便器フタ、便座など、通常使用で
手指が触れる範囲。
*机の上など広い場所は、紙ウエスを一筆書きの要領でゆっくり動かして拭き取る。雑にぐるぐる回
すように素早く行うと、拭き残りが出てウイルスを広げるので注意。
*紙ウエスは汚染面を使わず、全体的に汚れたら新品に交換しつつ作業する。
・「次亜塩素酸ナトリウム」は、漂白作用により清拭箇所の変色や金属が錆びる等の副作用がある。
副作用を避けたい場合、清拭 5 分後に水雑巾でもう一度拭き取る。
【手法②:噴霧(ふんむ)】
【手法③:洗濯・漬け置き】
(3)廃棄物について
(4)作業後の消毒等について
3 使用済み用品の処分と洗浄後の再利用
4 注意事項
・「エタノール」でも素材により変色等がありえるので、目立たない箇所で試すと良い。
・「エタノール」は低濃度では効果が無い。70%~以上の薬剤が入手できない場合、「次亜塩素酸ナトリウム」
を選んだほうがベター。逆にエタノール濃度が高すぎる場合は 80%程度に水で薄めて使うと良い。
・「次亜塩素酸ナトリウム」は酸性洗剤と混用すると有毒ガスが発生するので注意。
・「次亜塩素酸ナトリウム」を水道水で 100 倍程度に薄め、洗濯物用霧吹きに入れ、人の手の届く範
囲や人の歩く床面に向け、しっとり湿る程度吹き付ける。
*噴霧場所の例:畳、床、絨毯、カーテン、ベッドマット、浴槽、浴室壁、便器内
*噴霧時に薬剤を吸い込まないように慎重に行うこと。
・衣類、リネン類、カーテン等は通常の洗剤に「次亜塩素酸ナトリウム」を適量加えて洗濯・乾燥す
る。
*「次亜塩素酸ナトリウム」の用法・用量はボトルに記載されている事項を遵守。
・漂白に向かないものは、熱湯につける
・食器、調理器具等は「次亜塩素酸ナトリウム」を水道水で 100~200 倍に薄めたもの(5-①参照)
を洗面器や流し台シンクに溜め、その中に 5 分以上沈めた後に取り出してすすいだ後、食器用洗剤
で洗浄・乾燥する。
・あらかじめ段ボール箱に二重のプラスチック袋をセットし、脱いだ予防衣を各自で入れる
・ごみは 2 重のプラスチック袋に入れ、作業終了前に密閉する。
・作業後は、準汚染区域で防護服などを脱ぐ。一動作に対し、アルコール消毒を行う。
・清潔区域で再度、石鹸を用いた手洗いもしくはアルコール消毒後、うがいを行う。
・作業グループの代表は、別途示す防疫作業報告書により、作業後直ちに報告する。
・各作業者は別途示す防疫作業後健康観察表により作業後 14 日程度の健康チェックを毎日行う。
使用後は,プラスチック袋に二重に密閉したうえで、外袋表面を清拭消毒して、焼却処理する。
汚染した再使用器具は,消毒薬に浸漬処理したうえで,用手洗浄を行う。そのうえで,滅菌などの
必要な処理を行った後,再使用に供する。
5 次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方

【参考資料】

厚生労働省 「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引」(平成 30 年 12 月 27 日)
公益社団法人日本ペストコントロール協会 「新型コロナウイルス対策」(2020 年 2 月 27 日版)
日本環境感染症学会 「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」(2020 年 2 月 28 日)
市販されている漂白剤の原液を次亜塩素酸ナトリウム濃度 5%として
消毒液 0.05%(500ppm)
・500ml のペットボトルに、通常飲料が入っている程度の水と、キャップ 1 杯分(5ml)の漂白剤を入れる
(原液の 100 倍)
※ペットボトルで消毒液を作った場合は、子供や高齢者等の誤飲事故を防ぐため、ペットボトルに入れた
まま放置をしない。1 日たつと、効果が薄れるため、作り置きはしない。